SynologyのパッケージセンターのApacheについて
パッケージセンターのApache
Synologyのパッケージセンターにある「Apache」
バージョンのディレクトリ構成やコマンド等を紹介します。
今回はApache2.4のバージョンで説明します。
ディレクトリ構成
Apacheのホームディレクト
Apacheのいつものディレクトリがあるのは、以下のパスです。
/usr/local/etc/apache24
いくつかのディレクトリは、シンボリックリンクで配置されています。
conf
上記の通り、シンボリックリンクになってます。
/usr/local/etc/apache24/conf
シンボリックリンクの先はvarのほうです。
/var/packages/Apache2.4/target/usr/local/etc/apache24/conf
logs
これもシンボリックリンクになってます。
/usr/local/etc/apache24/logs
シンボリックリンクの先はvarのほうです。
/var/packages/Apache2.4/target/usr/local/etc/apache24/logs
modules
これもシンボリックリンクになってます。
/usr/local/etc/apache24/modules
シンボリックリンクの先はvarのほうです。
/var/packages/Apache2.4/target/usr/local/etc/apache24/logs
パッケージ設定
Apacheの設定と似たような感じで、ディレクトリがあります。
こちらはApache自体の設定ではなく、パッケージを管理する設定だと思われます。
/var/packages/Apache2.4/conf/
コマンド
サーバコントロール
パッケージのApacheを起動・停止するコマンドは以下の通りです。
起動
synopkg start Apache2.4
停止
synopkg stop Apache2.4
再起動
synopkg restart Apache2.4
Synologyは基本的にパッケージで管理されているため、
通常のApacheのコマンドより、パッケージに合わせたほうがいいかと思います。
このコマンドが、GUIで操作する内部コマンドになってそうです。
基本的なコマンド
通常のApacheのコマンドの中で、よく使うのは以下の通りです。
シンタックスチェック
パスが通されていないので、フルパスで実行します。
/var/packages/Apache2.4/target/usr/local/bin/httpd24 -t
普通のApacheでいう、「httpd」コマンドですね。
SSL証明書
Apacheで使用されている証明書は、他のものと同じものです。
nginxやDSMで使用されているものと同じのため、以下のパスに配置してあります。
/usr/syno/etc/certificate/system/default
もちろん独自に変更することも可能です。
nginxとの共存
Apacheを運用するうえで、一つ注意点があります。
Synologyがnginxベースで動いており、
そのnginxが80番ポート・443番ポートが使われております。
同じnginxで同じポートを使うのであれば、振り分けることが可能です。
しかし、nginxとApacheであれば話が変わります。
Apacheではnginxと同じポートは使用できない、と考えておいたほうがいいです。
まとめ
SynologyのパッケージのApacheについてまとめました。
Synologyがnginxで動いているせいで、少し使いにくいですが、
まだまだApacheも健在ですね。
以上、ここまで見ていただきありがとうございます。
皆さまの快適な開発ライフに、ほんの少しでもお役に立てれば幸いです。